VINTAGE ALOHA SHIRT BRANDS – “DUKE KAHANAMOKU”

TEXT: サンサーフ企画総括・アロハシャツ研究家 中野喜啓 (YOSHIHIRO NAKANO)

ヴィンテージアロハシャツのブランド紹介 – 「デューク・カハナモク」

 

ハワイの英雄デューク・カハナモク。キング・カメハメハの末裔といわれ、競泳の五輪金メダリスト、サーフィンの伝道師、映画スターなど輝かしい経歴を持つ人物で、ホノルル市および郡の保安官も務め、1959年にハワイが州になると正式にアロハ親善大使となって愛国ハワイのために尽力した。そんな彼の名を冠するブランドは、1936年創業のブランフリート・スポーツウェア社(後のカハラ社)によってスタート。デュークがデザインしたハワイアンスポーツシャツを販売していたが、1940年代に入ると戦時規制によってシャツの輸出が制限され権利を譲渡。1949年9月にニューヨークのシスコ・カジュアルズ社が彼と専属契約を結び、同年11月から「デューク・カハナモク・メイド・バイ・シスコ」のラベルでブランドを展開する。翌年1月には全米規模の宣伝活動をスタートし、デュークもブランドPRのためにニューヨークとロサンゼルスを回った。以降、全米でハワイアンファッションが流行し、カリフォルニアでアロハシャツの生産が盛んになるなど、アロハシャツが米国本土で注目されるきっかけを作ったブランドと言えるだろう。デュークは1961年からカハラ社と再契約してコットン製ハワイアンシャツなどを展開。現在ではサンサーフ(東洋エンタープライズ社)がブランドを継承している。

 

上記の「復刻リクエスト」ボタンをクリックすると、このヴィンテージアロハシャツの商品化のリクエストをSUN SURF(サンサーフ)へ直接送ることができます。お送りいただいたリクエストは随時集計し、今後の企画の参考とさせていただきます。ぜひご参加ください。