VINTAGE ALOHA SHIRT BRANDS – “KAMEHAMEHA”

TEXT: サンサーフ企画総括・アロハシャツ研究家 中野喜啓 (YOSHIHIRO NAKANO)

ヴィンテージアロハシャツのブランド紹介 – 「カメハメハ」

 

1936年創業のカメハメハ・ガーメント社のブランド。社長のハーブ・ブライナーはカリフォルニアで衣料品業界に携わった後、ハワイに渡って会社を興した。戦前は男性向けローシルクシャツやハワイ柄のスポーツウェアなどを生産し主に米国本土へ輸出。ハワイで最初のスポーツウェアメーカーとして従業員15人の小規模工場からスタートしたが、1939年にはすでに125台のミシンと150~175人の従業員を擁するまでに成長していた。1945年にはハワイ島ヒロに従業員200人の近代工場を建設し、裁断と縫製はヒロで、仕上げと梱包はホノルルでと分業することになる。戦後は米国本土だけでなく、リバティハウスやマキナニー、ワットムルスといったハワイの店でも幅広く売られるようになり、ハワイ最大の衣料品メーカーとして成功した。ブライナーは柄に対してのこだわりが人一倍強く、当時6人ものテキスタイルデザイナーを雇っていたほど。《ゴーギャン・ウッドカット》をはじめとしたジョン・メイグスの作品を手掛けたことでも知られている。1951年には同じくメイグスがデザインしたサベージのメニュー柄も発売。芸術性の高いオリジナルの柄を多数発表しており、現在でもコレクターから高く評価されている。

 

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